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リーディング・コンサート内容

ヌーラ・ニー・ゴーノルの初邦訳詩集「ファラオの娘」は
「アイルランドと日本という遠く離れた2つの国の言葉と文化の距離を、少しでも近づけようとする試み」
として出版されます。今回はアイルランドの母語である「ゲール語」での詩の朗読と、アイルランド文化を代表するケルティック・ハープとケルト音楽に焦点をあてて、お互いの文化に触れることを目的として企画しました。

そもそも島国どうしの日本とアイルランド。音楽では「庭の千草」「グリーンスリーヴス」などがケルト音楽としてよく知られておりますが、その旋律はとても日本の学校唱歌によく似ています。
そして文学的嗜好という点でも共通点があるようです。例えば、余韻を尊び、
「風景を描いて、そこに自然、場所そして神話のすべてをこめる」
のを旨とする表現伝統は、両者に共通するものといえるそうです。

 

 

文化交流のほかに、もう一つ今回のコンサートで特に大切にしていることは、「響」です。ヌーラの詩の朗読は、私たちがふだん耳にしたこともない「ゲール語」という言葉です。
しかし彼女のリーディングのうまさは、その意味の分からないものを伝えるのに十分の「響」を持っていると感じています。(今回の出版にあわせて添えられる彼女の朗読を納めたCDの制作に携わった時の率直な感想です。)
現代の私たちが和歌を聞いても言葉がききとれるわけではないけれど、なんとなく「恋の歌」「秋のさびしさを人生に重ねて歌っている」のかな?といった歌自身がもつ響きが意味となって伝わってくることがとても新鮮に感じるときがあります。
ですからゲール語を理解できなくてもきっとなにかが伝わると思っています。そのために会場は音の良い、響きのいい「ティアラこうとう小ホール」を選びました。よほどのことがない限りヌーラの朗読はもちろん、ケルティック・ハープの演奏も「生音」でやろうと思っています。

今回はケルティック・ハープ奏者の坂上 真清の他にケルト音楽のアンサンブルも聴いてもらいたくて特別に飯田 知子さん(アイリッシュフル−ト)柳沢 聡美さん(コンサ−ティ−ナ)がゲストとして出てくださることになりました。とても素朴で不思議と心があったかくなる響き、こちらも楽しんでいただけると思います。

そして最後にこのコンサートの進行及びヌーラの世界のガイド役を引き受けて下さったのは、詩人の佐々木 幹郎さんです。佐々木さんもポエトリ・リーディングを自ら行う詩人であり、「ファラオの娘」の訳者としてすばらしい言葉の響きを紡ぎだした方です。

 


主 催:(有)A&K Corporation Ltd.
共 催:(財)江東区地域振興会/ティアラこうとう
協 力:(株)思潮社
後 援:アイルランド大使館

 


ヌーラ・ニー・ゴーノル
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